IG証券はイギリスからやってきた金融先物取引業の会社です。
このIG証券を投資のパートナーとして選択するメリットとしては、同社が手がけている金融商品のサービスの範囲の広さが挙げられます。
いったん口座を開設しておけば、一般的な裁量FXだけではなく、バイナリーオプションや商品CFD、日経225などのさまざまな金融商品の取引ができるようになっています。
またFXでは特定の通貨ペアのスプレッドがきわめて狭く設定されているところもメリットのひとつです。
デメリットとしてはFXなどで収益が出た場合の出金手続きがスピーディーさに欠けるところが挙げられます。
国内のFX会社ではリアルタイムでの入出金が可能なところも多くなっていますが、IG証券の場合には他の銀行口座への出金を指示してから実際に入金があるまでにはタイムラグが存在します。
ほかにも入金先に指示できるのはいわゆるメガバンク系列の銀行や一部のインターネットバンキング専用の銀行に限られており、他の中小の地方銀行の口座は取り扱っていないことが挙げられます。
IG証券での取引で利益が出た場合には、期限までに確定申告をする必要がありますが、日本国内でも金融庁に登録している会社であって、年間損益報告書を送付してもらうことができるため、記載された金額などを申告書に転記すれば簡単です。
初心者の落とし穴「スプレッド」でFXの収入は変わる
FXの世界で初心者が陥りがちな罠にスプレッドを考慮せずに取引をしてしまうことが挙げられます。
FXは外貨を購入した時点と売却した時点とで為替レートに違いがあることを利用して、売買の差額を収益とする投資の手法です。
ところが同一時刻における売値と買値は常に同一とは限らず、通常はいくらかの開きが生じています。これがスプレッドと呼ばれているもので、この開きに当たる部分を先物取引の会社は手数料相当の利益として得ているともいえます。
したがって会社によってはスプレッドがきわめて広く、外貨の売買を通じて差益を得ようにも、なかなか狙ったとおりの目標金額にはならないことがあります。
IG証券の場合には、日本人が頻繁に売買する通貨ペアのドル円で0.3銭までのスプレッドを実現しており、特に国内の銀行系の会社などと比較すると、かなり狭い水準に設定されています。
そのため実際のトレードを通じて収益が上げやすい環境になっており、特に数分や数秒単位のごく短時間での売買を繰り返して利益を積み上げることを好むタイプのトレーダーにとっては、使いどころのある会社ということができます。